ルイス森田の備忘録

このブログはアウトプットが死ぬほど苦手な森田の強制&矯正装置としてゆるっとはじまったブログです。

「ミニシアターエイド」と「ドロドロオールナイト」

「ミニシアターエイド」というクラウドファインディングに参加してみた。
今回のCOVID-19により休館を余儀なくされた名画座が経営困難に陥っている。
それを支援しようと発足されたのが、「ミニシアターエイド」だそうだ。

ここからは学生時代の森田の想い出話を書こうと思う。

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端的に言って、森田の学生時代を名画座は最も豊かにしてくたものの1つである。
言い切ってもいいと思う。
森田がよく言っていたのは池袋・新文芸坐早稲田松竹だった。
(ちなみにどちらも今回の「ミニシアターエイド」には加盟していなかったはず、直接の支援ではないが、COVID-19が収束したら必ず遊びに行きたいと思う。)

大学2年生の終わりくらい
当時、森田の己でしでかした数々の愚行で大学は非常に居心地の悪い場所となっていた。(それは全て自分がいけないし、当時の自分の周囲の人々は何も悪くない、いつまで立っても人間的成長が出来ない、愚だと今でも思う)

ただサークル活動が落ち着いたこともあり、時間を持て余していたので、心の師・映画評論家町山智浩先生や映画秘宝、そして数多くの映画にどっぷりと浸かる日々を過ごしていた。
大学にはイメージライブラリというものがあり、そこで借りた名作やGEOで1枚99円で気になったものを片っ端から借りたりしていた。

名画座というものの存在を知ったのは、確かこのころで、2回上映を1400円くらいで映画館で観られる、というのに飛びついたのだ。新文芸坐でやるオールナイトは2500円くらいで4本見れたりするというので、もうお祭り状態だった。

名画座にはここでは書ききれない想い出が沢山あるが、一番好きなのはやっぱりあの空気感だと思う。
1人で足を運んだオールナイト上映が終わって、頭がくらつく中、喫煙室に寄ってタバコを一服する。観た映画が頭の中で反復しながら、ぼんやり煙を見つめる。同じ空間で同じ時間を過ごした"仲間"たちは一人ひとりと劇場を後にしていく。タバコの火を消して階段を降り、外にでると早朝の日差しが待っていて、罪悪感と優越感の妙に混じりあったような感覚になったりしていた。

オールタイムベスト「ナイトクローラー」も新文芸坐で出会った1本だった。友だちとお祭りとして見に行った「ドロドロオールナイト」のフライヤーは今でも保管してある。キネマ大森で「ゾンビーバー」を観たときは地元のおじいちゃんおばあちゃんが歌舞伎揚を持参してちゃんと観ていたり(みんな元気だろうか)
会場の妙な連帯感が生まれたり、あの妙な大人な感じだったり…

具体的なエピソードも心に残る風情も書き出していくとキリがない。
思い出すだけでとても幸福に浸れるものだなぁ、と改めて気が付かされた。
(ついソフトをダウンロードする間に書ききろうと思っていたのに大幅に時間を延長して記事を書いている)

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自身が働くようになって知ったことは、

経営が困難になるということは、容赦情けが一切無いこと
経営不振により無くなったものが、再起するのはほとんど無いこと

森田が望む未来の世界の中に、名画座はある。
豊かにしてくれたあの時間をくれた名画座が無くなるというのは、阻止したいことだし、この先自身が挫けたり打ちひしがれたときには、また名画座に自分を迎え入れてほしい、甘えさせてほしいと思う。
我が子であるベビ様にも、自分が体験した名画座の豊かさを体験させてあげられていればいいなぁ、と思う(ベビ様が興味を持つかは別として)

自分がお金を落とすものは自分が望むものへの期待として、でありたいと思う。
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最後に
「ミニシアターエイド」は2020年5月14日23:59まで
やっているみたいなので、ご支援できそうな方は是非〜〜

↓以下リンク貼っておきます↓

未来へつなごう!!多様な映画文化を育んできた全国のミニシアターをみんなで応援

ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金

https://motion-gallery.net/projects/minitheateraid

 

おわり